夜を駆け抜けろ! Entry : 上腕の偽関節

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上腕の偽関節

本日は、左上腕骨骨折のばあちゃんです。
問題は骨折が、数年前のものだということです。
他院で手術を受けたのですが、骨がくっつかず偽関節(骨折部が癒合せず、グラグラと動いている状態)になり、そのまま放置されていたようなのです。
気の毒すぎる…。
左上腕骨偽関節術前斜位
髄内釘は入っていますが、この釘は前腕用で、用途が全然違います。
この手術した医者は、ちょっと問題があるような…。
しかも骨折部は、髄内釘の固定性が良くないため、骨折部が安定せずグラグラし続けた結果、思いっきり偽関節になっております。

もともと糖尿病のある方なので、固定性の良い材料を使って一発で強固な固定をせんとあかんはずなのですが…まぁ他の医者のやった手術ですから、この際批判は置いといて、状況を打破するための方法を考えましょう。

まずこのくっついていない部分を新鮮化し、Locking Plateで固定します。
その次に骨頭の骨欠損部を腸骨移植+人工骨移植で埋めます。
最後に摩耗・損傷している回旋腱板を修復します。

…言葉で言うのはあっさりしておりますが、なかなか…こう…難しいです><
大まかには上のような操作なのですが、腱板の摩耗を防ぐために肩峰形成術を追加したり、踵骨を採取したりで、結構やることが多い手術でした。
でも定型的な手術と違って、なかなかやりがいはありますよ。

左上腕骨術後斜位
術後のXpはややピンぼけですが、このようになっています。

手術時間は約8時間

一件だけですが久々の長時間手術でした。
明日の朝も早いし、疲れたので寝ますノシ


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