夜を駆け抜けろ! Entry : 本日も手シリーズ

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本日も手シリーズ

本日も手の外科シリーズです。
①第4,5中手骨頚部骨折
この患者さんは、こけて拳で体重を支えて受傷したとのことですが、この骨折を受傷する原因のほとんどは、拳で何か…例えば壁とか電柱とか、まれに人間など…をどついた場合です。
通称Boxer's Fracture(ボクサー骨折)で、文字通り拳でどついた際に多発することが、名前の由来です。
イタ(´・ω・`)-ス
でも正面は分かりにくいですな。
右第4・5中手骨頚部骨折術前正面
なのでちょっと斜めからの写真を見てみると…
右第4・5中手骨頚部骨折術前斜位
矢印のところで折れています。
イタ(´・ω・`)-ス
ただ、環指に関しては大きな転位はないため、小指の固定を行えば環指は安定するだろうという方針で、まず小指から固定を行いました。
例によって髄内釘です。
術後はこんな感じになってます。
右第4・5中手骨頚部骨折術後正面・斜位
まぁ整復は上々で、問題ないでしょう。

②右手伸筋腱断裂
この患者さんはリウマチの方で、リウマチのコントロールがなかなか上手くいかないため、手関節の変形を来たし、そのため伸筋腱がすり切れてしまうという状態になっています。
すり切れる原因となった手関節(手首の関節)のうち、尺骨を部分切除し、断裂した伸筋腱に対して腱移行術を行います。
右手リウマチ術前正面
レントゲン写真上は、手根骨(掌の根本の骨)が溶骨性変化を来し、互いに癒合する傾向にあります。
この中で尺骨が手根骨を突き上げた状態になっており、さらに背側に亜脱臼することで伸筋腱の断裂を来します。
まずこれをナントカせんといけませんので、骨切りから行います。
また手関節を温存するため、骨切りした後、尺骨の位置を調節し、遠位橈尺関節を固定します。
術後の正面像ですが、Xpはこんな感じです。
右手関節形成術後正面(Capandi法)

その後、切れた伸筋腱の再建を行い、手術終了。
再建は端側吻合で腱移行という方式を用いました。
術後はギプスで固定しましたが、少し早い目に運動療法を開始する予定です。

本日は…これくらいで糸冬 了..._〆(゚▽゚*)


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