暁の星を掴み取れ!でタグ「脛骨」が付けられているもの
一件目、午前中に骨性槌指の鋼線刺入固定。
日帰り手術なので割愛します。
二件目、足関節両踝骨折、ただし陳旧性です。他の病院でギプス固定されていたのですが、痛みが取れないとのことで不審に思った患者さんが当院に来られて手術となりました。
受傷後、1ヶ月半が経過しており、骨折部は繊維性癒合の状態でした。麻酔をかけて足関節を動かすと、骨折部がぐらぐらしておりましたので、痛みも出ますわな、という具合です。
で、手術ですが、骨折部の瘢痕を切除して骨折面を新鮮化し、内固定しております。幸い、骨欠損はそこまで強くなかったので、骨移植無しでの固定で大丈夫そうでした。糖尿病もありますので、今後は骨形成促進のために、骨粗鬆症治療薬のうち、PTH製剤を使うことになりそうです。
さて、この手術が終わったのが16時前。次の手術が17時半くらいに始まりますので、終わった時刻はお察しですね...。
手術いろいろですの続きを読む
本日は二件。
一件目:大腿骨頚部骨折Garden分類Stage1-2 →ORIF/C-CHS
二件目:脛骨高原骨折(もしくはプラトー骨折とも言います。外側関節面の骨折です) →ORIF
では一件目から。
術前はわかりにくいですが、白矢印のところで骨折が見られますので、上記のように診断しております。転位は無いので、スクリューによる内固定でokでしょう。
明日からリハビリですが、認知症が強いため、どこまで回復できるか...。それでも、荷重して車イス移乗が許可できるので、手術前の安静臥床のみのADLとは、雲泥の差になると思います。良くなってほしいですね。
淡々と手術の続きを読む
そして当直。
大腿骨と足関節の続きを読む
有り体に言うと、下腿遠位部になるのですけどね。今回は足関節そのものには至っていない骨折です。天蓋部(足関節の荷重を受ける部分で、脛骨の遠位端になります)がやられていないので、不幸中の幸いです。関節面に骨折線が入ると、一気に手術の難度が高くなりますので。しかもその場合、術後の経過もあまりよろしくない傾向になることが多いです。

ま、取り敢えず前向きに行きましょう。術前はこのような状態です。見事に脛腓骨が遠位部でバッキバキですね...。
このままでは収拾が付かないので、一般的な方法で手術します。具体的には、まず腓骨側を固定してから、脛骨を固定します。
そしてその結果はこのように。

うむ、整復・固定性共に良好です。なかなか大変でしたが、しっかりと固定できました。しかしながら、この骨折の背景には骨粗鬆症もあるため、その治療も平行して行いながら、念を入れて6週間くらいは免荷になりますね。長丁場にはなりますが、頑張りましょう。ただし、ぼちぼちで...。
一件目は橈骨遠位部骨折です。
...術前のX線写真は、あまり転位がないので割愛です。術後だけね。
こんな感じで、久々の創外固定+Kapandij法での固定となりました。関節内の粉砕があったのですが、かなりきちんと整復されてますねぇ。問題ありません。
...術前のX線写真は、あまり転位がないので割愛です。術後だけね。

手関節と足関節の続きを読む
ギプス巻き多すぎワロタ。
もともと、お二人が骨折のギプス固定中でして受診予定に入っていましたが、その他に新患が二名、骨折で来院されました。老若各々二名ずつです。
1.予約の二名:
1-1.お歳の方:
橈骨遠位部骨折1ヶ月目。骨硬化はありますが、背側皮質が粉砕してるので、もうちょっとギプス固定を追加しました。
短縮転位はありますが、超高齢であることと急性硬膜外血腫併発後の骨折だったため手術が不可能であり、やむなく保存的に経過を見てますが...正直、手術できたらしてあげたかったです。
2-2.子供さん:
橈骨遠位部若木骨折10日目。骨硬化がはっきりしましたので、シーネ固定に変更しました。
成人後だと4-6週間後くらいにようやく骨硬化像が出てくるのですが、10日程度でこうなるのは、純粋に若い(9歳)からです。ワカイッテイイワネ。
2.新患の二名:
2-1.お歳の方:
昨日くらいに右脛腓骨骨幹部骨折を受傷されてますが、もともとほぼ寝たきりで認知症も強く、受傷機転が不明です。
骨粗鬆性変化も著しく、脛骨・腓骨とも、骨皮質が紙のようにペラペラした感じで写真に写ってますね。このような状態だと、僅かな外力でも折れてしまいます。
おそらくは施設の方が車イスに乗せるときに捻れて折れたのではないかと思われますが、それを追求しても仕方ないので、状況説明だけを行ってギプス固定としました。全身状態を考えると、手術は出来ませんからね...。
2-2.お子様:
野球中、飛んできたボールを捕るときに、後ろへつんのめって転倒し、手をついて受傷しました。X線写真上でははっきりしませんが、実際の所見と痛くて腫れている部位を考えると、おそらく橈骨遠位部の若木骨折です。
が、掌背屈転位も短縮転位もないため、シーネ固定にしました。2週間ほどして骨硬化が見られたら、フリーでokです。11歳だし、すぐ治りますわな。
いずれの例も、手術には至りませんでしたが、何故か外傷がやたらと来られた日でした。当直明けだったので、結構しんどかったですな~。という訳でおやすみなさいませノシ
もともと、お二人が骨折のギプス固定中でして受診予定に入っていましたが、その他に新患が二名、骨折で来院されました。老若各々二名ずつです。
1.予約の二名:
1-1.お歳の方:
橈骨遠位部骨折1ヶ月目。骨硬化はありますが、背側皮質が粉砕してるので、もうちょっとギプス固定を追加しました。

2-2.子供さん:
橈骨遠位部若木骨折10日目。骨硬化がはっきりしましたので、シーネ固定に変更しました。

2.新患の二名:
2-1.お歳の方:
昨日くらいに右脛腓骨骨幹部骨折を受傷されてますが、もともとほぼ寝たきりで認知症も強く、受傷機転が不明です。

おそらくは施設の方が車イスに乗せるときに捻れて折れたのではないかと思われますが、それを追求しても仕方ないので、状況説明だけを行ってギプス固定としました。全身状態を考えると、手術は出来ませんからね...。
2-2.お子様:
野球中、飛んできたボールを捕るときに、後ろへつんのめって転倒し、手をついて受傷しました。X線写真上でははっきりしませんが、実際の所見と痛くて腫れている部位を考えると、おそらく橈骨遠位部の若木骨折です。

いずれの例も、手術には至りませんでしたが、何故か外傷がやたらと来られた日でした。当直明けだったので、結構しんどかったですな~。という訳でおやすみなさいませノシ
本日はまずTKA。ちゃっちゃっといきましょうちゃっちゃと。
変形性膝関節症ですね。かなり長い年月この状態でしたので、拘縮はあります。が、変形はさほど強くは無いので、軟部組織の解離をしっかりと行ってやれば大丈夫かと思われます。
では次行きましょう次。

では次行きましょう次。
膝と足関節の続きを読む
順番にいきましょう。
まず最初は下腿切断。これは久々です。
閉塞性動脈硬化症からくる下腿の壊死で、総腸骨動脈(鼠径部よりやや近位の動脈)の閉塞によって、下腿遠位1/3が完全に壊死している状態です。足関節以遠はミイラ化している状態でしたが、何とか壊死範囲が確定してきたため、手術となりました。
術前術後のX線写真はこのように。
あまりしたくない手術ですし、多くを語ることもありますまい。
次に行きましょう。
まず最初は下腿切断。これは久々です。
閉塞性動脈硬化症からくる下腿の壊死で、総腸骨動脈(鼠径部よりやや近位の動脈)の閉塞によって、下腿遠位1/3が完全に壊死している状態です。足関節以遠はミイラ化している状態でしたが、何とか壊死範囲が確定してきたため、手術となりました。
術前術後のX線写真はこのように。

次に行きましょう。
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今年に入って本格的に手術ですね。でも二月にはまた手術室の改装があるので、しばらくお休みになりますが。って言うか、改装とか言うんならまともに医療用の空気とか使えるようにしやがれっての。より安全な麻酔をかけさせろ(#゚Д゚) ゴルァ!!
閑話休題。
本日の手術ですが、足関節の骨折です。典型的な両顆骨折(外くるぶしと内くるぶしの両方が骨折している)でして、外側の腓骨側はプレート固定、内側の脛骨側は鋼線締結法でそれぞれ固定します。
取り敢えず術前はこんな感じ。
側面だと分かり難いですが、正面だとバッキバキに折れているのが分かりますね。
両顆骨折は、腓骨側から行うのが常でありますので、まずはそちらから。
手術は意外と素直に進行し、術中特に問題もなく経過しております。
閑話休題。
本日の手術ですが、足関節の骨折です。典型的な両顆骨折(外くるぶしと内くるぶしの両方が骨折している)でして、外側の腓骨側はプレート固定、内側の脛骨側は鋼線締結法でそれぞれ固定します。
取り敢えず術前はこんな感じ。

両顆骨折は、腓骨側から行うのが常でありますので、まずはそちらから。
手術は意外と素直に進行し、術中特に問題もなく経過しております。
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