本日は橈骨+尺骨の遠位部骨折です。橈骨は例によってプレート固定、尺骨は鋼線を使って逆行性の髄内釘固定にします。
術前はこんな感じ。
関節面はまずまず保たれていますが、背側に粉砕があることと、短縮転位が問題ですかね。一応、全身麻酔下に徒手整復およびwireを用いて整復操作を行いましたが、術後はこのように。
何とか固定は出来ましたが、骨質がかなり脆い状態でしたので、尺骨遠位部のこれ以上の整復は諦めました。あまりいじると、粉々になってしまって収拾が付かなくなりますので...。
という訳で、本日はちょっとしんどかったけど、まずまず問題無いでしょう。問題があるとすれば術後ですが、それはまた別のお話。肝不全の患者さんなので、ちょっと心配ではあります。