本日の手術はX線写真無しです。化膿性屈筋腱炎後の滑膜切除で、ひたすら癒着していた腱を剥離し、滑膜を切除する手術でありました。約4時間の手術は、細かい作業が多かったのでしんどかったですな~。
来週か再来週に、断裂した腱の修復・移行術を行うことになりそうですが、それはまた後のお話で後のお話で。
「手の外科」と格好良く言ってても、所詮小規模病院、やることはしれてます。
一件目は腱鞘炎に対して腱鞘切開。こちらは午前中に局所麻酔で行います。バネ指の前段階ですね。
二件目は、術後の人で、指屈筋腱の癒着を剥離する手術です。狭窄性腱鞘炎の腱鞘切開手術のあと、何故か屈筋腱周囲が癒着し、指が伸びなくなってきてるので、今回手術と相成りました。
当然ですが、標的が骨ではないので、レントゲン写真はお預けです。
時間がかかりそうだったので全身麻酔で行ったのですが、開けて吃驚、腱の周囲がべったりと癒着してるじゃありませんか。なして?という疑問に対する明らかな回答は得られませんでしたが、取り敢えずは癒着の所見があったということで、他のおかしな病態を考えなくても大丈夫だろうという結論に落ち着きました。
取り敢えず、手掌から指の基部周囲までの屈筋腱全周を剥離し、指が自由に動かせるようにしてから傷を縫合しましたが、うまく治ると良いですな。
何がって、よく似た外傷が連続するのですよ。
この一週間で、外来で腱断裂を既に3人処置しておりますが、本日も紹介で来院されました。流行病かと思うくらい、同じ外傷が続いているのですが、今日の方はかなりばっさりと切れておりまして、外来レベルでは腱縫合不可能な状態でしたので、昼から手術室で処置を行うことになりました。
左手母指の伸筋腱(親指を伸ばす腱)が2本とも切れているようなので、傷を広げて断端を確認し、一本一本縫合します。当初、考えていたのよりもかなり容易に断端が見つかったため、サッと縫えてパッと終了出来ました。
さて、本日は例によって当直なのですが、外部の先生方が土日の当直を行ってくれているため、一ヶ月に二回の当直しかしていないことになっています。これはこれで非常に楽なのですが、収入を考えるとちょっと...という状態です。もっと身を削って働いた方がええのかもしれんが...ん~む...。もっと皮下脂肪は削るべきですが、こちらはなかなかwwwwwwww
なんと久々のアキレス腱断裂。
昨日来られた患者さんなのですが、いつもなら来週の火曜日に手術...となるのですけど、今度の火曜はシルバーウィーク(老人週間みたいで嫌な感じです><)ですので、早い目に手術した方が患者さんも楽だろう、ということで本日手術となりました。
あ~、レントゲン写真は...腱縫合だし無いんですよね...。
一生懸命縫いました!以上!