さあ、本日も朝から講義ですよ。

およそ7時半くらいだったかと。適当に撮ってますが、爽やかですねぇ。
んでもって、本日のまとめ。
・骨盤の不顕性骨折を疑うのなら、積極的にCTやMRIを使おう。前方要素はCT、後方要素はMRIが有用である。
・骨粗鬆症性骨折の連鎖:橈骨遠位部骨折から始まる一連の骨折に注意。橈骨遠位部骨折を見たら、骨粗鬆症と思え。
・椎体骨折は「いつの間にか骨折」を見たら治療を。
・ビタミンDは、干し椎茸、光り物の魚でok。魚の脂は善玉が多いので、キニスンナ。
・ビタミンDの血中濃度はしっかりと保っておく。
・運動は良いことだが、高齢者に速歩きはダメ。上肢骨折のリスクが上昇するので、ウォーキング用の杖を使って、しっかりと脚を上げ、腕を振ってゆっくりと歩くよう、指導する。
・70歳以上になると、Ca吸収能が低下するため、骨粗鬆症の治療はビタミンDをベースに据える。
・SERMは、既存骨折無し・乳癌既往無し・更年期障碍無しの状態で使う。
・デノスマブは骨折リスクの高い患者によい適応。
・転倒防止の訓練に、バランス訓練を、一週間に合計二時間以上行う。フラミンゴ運動は日整会のロコモ体操を参照しよう。片脚起立訓練しっかりと。
・サルコペニアには、栄養(VD・アミノ酸)、運動、薬物の三本柱で。ただし、薬物に関してはまだ有用かつ副作用の少ない薬はない。
・術後の創部洗浄は、4lまではデブリスが減少傾向有り。それ以上はあまり意味は無さそう。
・TKAの閉創時には、膝蓋骨と内側広筋の切離部をしっかり縫え。膝屈曲時に、一番張力がかかる所である。
・また、深層縫合時には元の切離面同士を正確に縫うよう心がけること。1cmずれたら、膝蓋骨の挙動が変わってくる。
・閉創前に0.35%ポピドンヨード液を浸して感染予防にする。セメントが固まるまでの間にすると、時短になる(大腿骨・脛骨セメントインプラント同時固定例で)。
・カクテルのメニューは、マーカインだけでも良いかもしれない。要検討。
・ドレーンの有無は、あまり成績や感染には関係しないかもね。
・閉創時のアクアセル(R)も感染予防には良いよ。でもお高いんでしょ?
この程度ですかね。結構勉強になりました。普段よく使う知識のおさらい+α、という感じでしたね。