抜釘と頚部骨折と肘部管と

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今日はかなり手術があります。といっても三種類だけですが、部位が全部違うという...。
しかも、手術日ではないのに明日も手術が入ってます。今日手術しきれない分をさせていただくわけです。病院の収益も上がりますので、とてもアリガタヤアリガタヤ。

では本日分、いってみましょう。

1.足趾鋼線抜釘
以前に手術した患者さんなのですが...ちょっと無理をしちゃったみたいで、ピンが曲がってしまいましたorz
なので、ピンを抜いてしまいます。
090903_01.jpeg糸冬 了..._〆(゚▽゚*)

2.大腿骨転子部骨折
先週入院した患者さんですが、転位(骨折部のズレ)が進行してきたため、手術と相成りました。
本人さんは当初嫌がってましたが、放っておくとくっつかなくて痛みが残って歩きにくくなるか、歩けなくなるおそれがある、と説明しました。
高齢者にとってこの部位の骨折で歩けなくなるのは、死の宣告に準じる状態なのです。それくらい、深刻な状況なので、ずれたらさっと手術です。
090903_02.jpeg先週の来院時には全く転位はなかったので、この状態で手術をお勧めしましたがどうしても手術は嫌、というご本人さんの意志を尊重しましたが、看護師さんの目を盗んで骨折しているのにも関わらず、痛みを我慢して歩いていたらしくて、案の定といっては何ですが転位して(ずれて)しまいました。
ずれてしまったのは仕方のないことですので、手術となったわけですが...きちんと整復できて何よりです。


3.肘部管症候群に対し、骨棘切除と肘部管解放・神経剥離術
こちらは昨年から上司が診ていた患者さんですが、かなり肘の変形があり、これによって尺骨神経が痛んで、尺骨神経麻痺の症状を呈していました。
これに対して、尺骨神経の肘部管(肘の内側で、タンスの角でぶつけると指の方にビリッと来るあの場所)周囲での神経剥離を行い、圧迫の原因となっていると考えられる上腕骨内上顆の切除を行います。
090903_03.jpeg意外と神経の絞扼は少なかったのですが、肘部管の真下にガングリオンがありまして、それが今回の圧迫の原因となったのではないかと考えました。
勿論、内上顆は放っておくと、関節症性変化によって再び神経圧迫の原因となるため、きっちりと切除してあります。

さて、今夜も当直なのですが、どうなるかねぇ...。
何もなければよいのですが...。

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