夜を駆け抜けろ! Entry : 脊椎の手術

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脊椎の手術

本日は久々に腰椎の手術でした。
腰部脊柱管狭窄症というやつで、歩くと足に痛みとしびれが走ってどうもならんという、まぁ加齢による影響が大きい疾患です。
今回の患者さんは、腰椎の2番目から5番目まで狭くなっていましたので、それぞれ狭くなった部位を広げてやる手術となりました(椎弓切除+開窓)。
脊柱管狭窄症は、単純Xpではわかりにくいため、CTやMRIで確認します。
ちなみにXpはこんな感じで、変性(年齢的な変化)が強いということが分かります。
術前腰椎正側面

CTは脊髄造影の後に撮るのですが、脊髄造影は直感的に狭窄部がわかりやすいため、MRIなどの非侵襲的検査が可能であっても、術前に行う施設が多いようです。
ウチもやってます。
脊髄造影をすると、こんな感じになります。
脊髄造影側面
"L"は腰椎、"S"は仙椎です。
矢印の部分が狭窄部位ですが、これをCTでスライスすると…
脊髄造影後CT
狭窄部では造影剤の白さが全然ありません。
ちなみに向かって左の、真ん中の方のくっきりと白い●が、脳脊髄液で満たされている空間です。
右側は狭くなっているため、造影剤が入っていってません。
これでは、そこを通っている神経は完全に締め付けられた状態になってしまい、そりゃもう痛いわしびれるわでいいことは全然ありません。
この狭いところを、骨を削り肥厚した軟部組織をちぎり取り、広げてゆくわけです。
細かい手術ですので、顕微鏡を使うこともありますが、ウチはそんなに高価な器械は買えない(笑)ので、肉眼でコツコツやっていきます。
勿論、顕微鏡でないと手術できないような症例は、専門施設に任せますが…。

ちなみにMRIは、CTとほぼ同じ所見なので割愛します。

で、術後ですが、取り敢えずXp。
術後腰椎正面

見慣れてないと何が何だか^^;
解説は↓の通り。
術後腰椎正面解説
白線で囲んだ部位が、おおよその除圧部です。
実際はL2/3も除圧されてますので、かなり広範囲になりますが、術後の移動型Xp撮影機で撮影したものですので、画像はやや不鮮明です。
術中は神経の圧迫も解除されて、いい感じで終えることが出来ました^^

しかし…話は変わるけど、薬って偉大だねぇ…。
こんな長文書いても大丈夫ですよ。
という訳で、今からメシ(のりたまdeごはん)食って薬飲んできますorz
当直PHSが鳴らないことを祈って…!


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